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1.南米の植物資源
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- 世界には、約28万種の植物が存在するといわれています。しかし、その5分の1が絶滅危惧種に分類されるそうです(2010年9月29日、英王立キュー植物園等の研究チームが発表)。絶滅危惧種を国別に見ると、エクアドルが最も多く、2,211種の生物が絶滅危惧種に指定されています。世界の生物絶滅危惧種の構成でみると、植物が38%を占めています。
- 全植物28万種のうち、その一割にあたる3万種が薬用として利用可能であると指定されています。南米は植物の宝庫で、特にアマゾン河流域には多くの植物が生育しており、ここだけで全世界の約16%の植物があると言われています。多くの国の製薬企業が、これらの有用植物資源を探しています。
2.絶滅危惧種の分類
1.絶滅危惧種(絶滅のおそれのある種)
1-1.「絶滅危惧I類(CR+EN)」:絶滅の危機に瀕している種
(1)「絶滅危惧IA類(CR):ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種
(2)「絶滅危惧IB類(EN): IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種
1.2.「絶滅危惧II類(VU)」: 絶滅の危険が増大している種
2.低リスク
「準絶滅危惧(NT)」: 現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
3.アンデスの植物資源
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- 大航海時代、アンデスに栄えた帝国がスペイン人侵略者たちによってひとつ滅亡します。そして、新大陸からヨーロッパに大量の新しい植物がもたらされました。
アンデス地域には、インカ帝国、あるいはそれ以前から伝えられてきた薬木、薬草がたくさんあるといわれています。たとえば、マラリアの特効薬とされるキニーネはアンデス山脈に自生する「キナ」の樹皮から抽出されたものでした。インディオはこれを解熱剤として用いていました。キニーネは現在でも他の薬が効かない場合の最後の特効薬としてマラリア治療に使われています。
アンデス地域のような半乾燥地では植生が脆弱で、一度自然再生サイクルが狂うと、その再生が困難となる危険性をはらんでいます。ボリビアの世界遺産の古都スクレに、樹齢千年以上の大木が天然記念物として残っています。このことは、現在は荒涼としたはげ山が続くこの地域も、かつては大木で覆われていたことを示す証拠とされています。左上の画像が樹齢千年のセドロの大木です。
この数百年の間に、多くの貴重な植物が消滅したのではないかと思います。また、その危機は現在も続いています。
4.このサイトについて
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- 植物については全くの門外漢ですが、多くの方に南米の植物をご紹介していきたいと思います。
この記事を書いた当時は、管理人は南米ボリビアのスクレに滞在していました。
現地で撮影した写真の整理を兼ねてこのサイトを始めました。
南米の植物、フラワー、フルーツや薬草、薬木の図鑑となればと考えています。プリザーブドフラワーにして保存したいような可憐な花もたくさんあります。また、アンデス原産の野菜、果物、薬草がたくさんあるのに驚きます。
植物には全くの素人のため、分類や記載に間違いがあると思います。ご指摘頂けるとありがたいです。
右サイドバーに、本サイトで掲載している全ての植物のリストがあります。一定の記事数に達するまで、とりあえず、あいうえお順に並べています。
このサイトでご紹介する植物が86種類を超えました。
5.写真の著作権
本サイトで掲載している画像は、管理人が撮影したものです。撮影場所は主にボリビアのアンデス地域とパラグアイの東部地域、エクアドルのアンデス/シエラ地域です。
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