薬用サルビア

薬用サルビア (学名:Salvia officinalis, or Lepechinia meyenii、英語:Common sage, 西語:Salvia]
 サルビアは、シソ科サルビア属の総称で低木性の多年草。中南米およびヨーロッパの地中海沿岸が原産で世界に約500種分布する。

 下の写真は、ボリビア、スクレ市郊外の標高3,200mに自生するもの。日本で見られる園芸用栽培種とは異なる。

 丈はこれ以上大きくならず、地面に張り付くように生えている。葉は強い芳香を放ち、ハーブティーに用いられる。また、胃痛に効く薬草としても知られている。
 さらに、言葉を話すのが遅れている赤ん坊に対し、ミルクに混ぜて飲ませると、早く話せるようになると言われている。

 アンデスの薬草を調査した下の資料(1)では、産後痛、リュウマチについての薬効を挙げている。

 また、別の文献(2)では、鼓腸、消化器、口腔についての効能を挙げている。

【写真撮影】 スクレ、ボリビア、 by Nekoshi
【参考】
資料1;Manuel J. Macia, et al. , “An ethnobotanical survey of medicinal plants commercialized in the markets of La Paz and El Alto, Bolivia”,2007, http://elsevier.com/locate/jethpharm/
資料2:Mahabir P. Gupta, “MEDICINAL PLANTS ORIGINATING IN THE ANDEAN HIGH PLATEAU AND CENTRAL VALLEYS REGION OF BOLIVIA, ECUADOR AND PERU”, UNIDO, 2006