アルガロボ (学名:Prosopis alba Griseb./P.laevigata、英語:American carob、kiawe、西語:huarango o algarrobo、ケチュア語:Taq’o)
アルガロボは、 アンデスに自生するマメ科ネムノキ亜科の低木。樹髙5~15m、直径1メートルに達するが成長が遅い。
窒素固定および、長い根を張り水を確保できることから、乾燥に強く、繁殖力が旺盛。年に2回、淡黄色の棘のある花が咲く。12月から3月に最初の花が咲くが、結実するのは6月から7月にかけての2回目の開花の時であり、その数は少ない。
枝は柔軟性に富み、 葉は家畜の飼料に、また、旺盛な窒素固定能力を生かしアグロフォレストリに使われる。小枝には非常に多くの長い棘があることから、家 畜進入防止柵にも使われる。また、幹は固く、家具や寄せ木細工に使われる。樹皮は、革なめしに使用されます。幹から出る樹枝は染色に使われる。
実と種子の間の部分は甘く嗜好品として食されることがあるが、市場では見ることはない。。
アルガボロの消滅が、土壌浸食、洪水、砂漠化を引き起こし、AD500年頃、ナスカ文明の崩壊を招いた原因であるとする研究者もいる。
自然条件での発芽率は30%以下ときわめて低い。さらに種子は食害、あるいは寄生にあいやすい。
アルガロボで篭を編む村人(Comunidad de Catana, 2010)
Photo: By Nekoshi, Catana, Yamparaez, Chuquisaca, Bolivia, 2010
【参考URL】
http://taninos.tripod.com/algarrobo.htm
http://es.wikipedia.org/wiki/Prosopis_pallida